最近のロシア(特に都市部)では日常生活のカード決済が進んでいます。現金で買い物する人は少なくなりました。となると外国人が今のロシアで過ごすのは少し大変です。
2022年4月以降、現地ではロシア国内で発行されたクレジットカードや銀行カードしか利用できなくなりました。私達外国人が持っているVISA,Masterなどのカードは使えません。
クレジットカードが利用できないもの
ロシア国内のATM(キャッシングなど)
ロシア国内の全店舗、交通機関の支払い
ロシア企業のインターネット決済 (ホテル、航空券、鉄道、通販など)
カードが使えない、ということは現地のATMでルーブルを引き出すことができません。USドルを持っていって両替所か銀行でルーブルに両替するしか方法はありません。
レストラン・カフェやホテルなどロシア滞在中の支払いだけでなく、ロシア入国前に各種チケット購入ができないので渡航の予定を立てるのも大変です。
英語が通じない窓口でチケットを買う場合いつも優しく対応してもらえるとは限らず、口頭やGoogle翻訳で説明するのは何かと面倒。
こんな時、インターネット決済の便利さを痛感します。
まずカードが無いとネットで事前に航空券を購入できない。特にロシア国内線のチケットはムリです。
カードが無いとホテルが予約できない。現地で歩いて直接ホテルを探す?
カードが無いと楽しみにしていた劇場の予約もできない。直接窓口に行けば買えますが・・・
そんな中で現金払いで過ごすことも可能ですが、
USドルを大量に持ち込んで(円はダメです)
空港でルーブルに両替して (両替所が開いていれば・・・)
もしくは平日の昼間に銀行で両替
宿に大金を置いていくか
腹巻きに現金を隠して持ち歩く
各チケット購入は窓口に行く
どこにいても周囲の眼が気になる
みたいなスリリングなことになります。
もう1つ面倒なのは高額紙幣。
5000ルーブル紙幣みたいな高額紙幣を市場で出してもお釣りが無いと断られます。バスやタクシーはもっと無理です。大きなスーパーやホテル、レストランはOKですが、他ではなかなか受け取ってもらえません。なので外貨をルーブルに両替する時になるべく少額紙幣を含めてもらうよう伝えましょう。
また必要な時に銀行や街なか両替所が近くに見つからないケースもあります。そして現金が不足した時点で全く何もできなくなります。インターネット普及前の1990年代まではどこに旅行しても全て現金払いでしたが、スマホ決済に慣れた人は現金だけで海外渡航・滞在するのはかなり厳しいでしょう。
ですので
ロシアのカードを持っている
現地に仕事で行く
親しい世話人が現地にいる
でなければ、もうしばらくロシアへの渡航は控えたほうが良いでしょう。
※もう少し状況が落ち着いたら、ロシア滞在のテクニックをお伝えします。
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