2022年3月にルーブルが暴落して市民が紙幣をバラまく動画がニュースになったりしました。スーパーでは売り場の品物が不足して市民の混乱を伝えるニュースも多かったことを覚えていますか。

朝日新聞のニュースでは
給料はルーブル建てなので、もう紙切れです。それなりに貯金もしていたけど、あきらめるしかない
こんな感じのニュースが伝えられて心配したものです。
では 紙切れ ってどれくらい暴落したのかちょっと見てみましょう。
このグラフは米ドルとロシアルーブルの為替レートです。

日時 | 1ルーブル | 比率 | |
2022/02 | $0.013 | 100% | |
2022/03 | $0.0073 | 56% | |
2022/05 | $0.016 | 123% | |
2023/01 | $0.012 | 92% | |
暴落前の2月を100%とすると、3月に56%と半分程度に落ちています。円で言えば、1ドル110円が200円になった感じです。確かに暴落ですが、
レートが半額で給料が切れ??
例えば、10万円が5万円、これで ”紙切れ” は大袈裟過ぎますねぇ。それもたった数日間だけのことで、1ヶ月後には元に戻って2ヶ月後にはより高価になっています。このことはあまりニュースになりませんが。
それはさておき、1年以上経過した今のシベリアの様子はどうでしょう。輸入規制などの影響で市民生活にどの程度影響が出ているか、滞在者目線で追ってみました。
まずは市場の様子です。輸入品も多いと言われた生鮮食品ですが、不自由さは感じませんでした。確かに値段は以前より高くなっているようですが ”(※)他国” のように生活に苦しむほどでは無さそうです。

続いてスマホ売り場。確かにiPhoneは売っていませんでしたが、Androidスマホは普通に売られています(大手メーカー品ではないですが)

強か(したたか)なメーカーは家電製品も売っています。

さてファーストフード。KFCは以前通りです。SUBWAYもありました。極東シベリアではまだマクドナルドは店舗を出していなかった(はず)ので見かけません。

ロシア国内の状況を伝えるニュース報道は皆無なので、一般市民の生活がどうなっているか心配でしたが、以前と変わらずゆったりとした時間が流れていました。

日本人に避けられているロシアについて、現地の詳しい情報はなかなかニュースにならないので、これからもコツコツと情報をアップします。
(※)実際にはロシアよりも 市民生活が困難になった国 がヨーロッパにはいくつもありますが、立場上、日本ではニュースになりません・・・